日本列島のほぼ中心を占める関東地方北部に位置し、東側は太平洋に面して約180kmにおよぶ美しい海岸線を持つ茨城県。「常陸風土記」によると、昔から農業が盛んな常陸の国は、豊かな穀倉地帯となっており、さながら理想郷のようだと謳われていました。 今も肥沃な大地と海や山、川など豊かな自然と、年間を通じて温暖な気候に恵まれた大地では、四季折々に豊富で品質の高い「食材」が育まれています。その代表格である『常陸牛』は、指定生産者の情熱と長い期間培われた改良や確かな技術に支えられて銘柄牛『常陸牛』という高級ブランドとなって誕生しました。30ヵ月余りにわたり、磨かれた飼育管理技術と厳選された飼料のもとに育てられ、食肉取引規格A、Bの4と5等級に格付された肉質の優秀なものだけが、「常陸牛」(ひたちぎゅう)と呼ばれます。 |
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稲田が広がる豊かな自然 | 大自然の中でゆったりと草を食む牛たち | 良質なものだけが常陸牛として認められる | 本社にほど近い茨城町の景勝地、涸沼 |
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天保3年12月(1832)徳川斉昭公が現在の水戸市見川町に桜野牧を設け黒牛を飼育したという記録が残っています。その間、時代を重ねて、昭和51年7月に茨城県産牛銘柄確立推進協議会が発足し、本県の優秀な黒毛和種を『常陸牛』と命名、昭和52年には現在の茨城県常陸牛振興協会が設立されました。 茨城県の黒毛和種は県北部地域に定着し、その後県内各地に広がっていき、生産者のたゆまぬ努力と精進の積み重ねの結果、品質が高く力強い銘柄牛『常陸牛』が高く評価されるようになったのです。 |
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